明日。
明日になれば、明日からは、また二人で過ごせる時間が増えるのだ。
思わず弛む頬を抑えて眠りに就いた。



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後ろを振り向く不恰好さを気にして、ただひたすら前を見て進む
ふと気付いた時、いつの間にかあいつが居なくなってやしないかと、ただそのことに怯えている。



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ついにその時がやって来たのだ。
知らず、笑みが零れる。
純粋なまま、汚れなきまま、守り抜いてきた。
──どんな嘘も信じてしまうくらいに、純粋なまま。



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「男同士だから、告白なんて出来ないししてはならない」
「男同士だから、たとえ振られてもそれは仕方のないことだ」
何より歯痒くて、けれど、それを言い訳にしている自分が確かに居る。



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俺様ともあろう者が、気付かなかったのだ。
自らのことすら分かっていなかったのだ。
小さな頃は「仲良し」で済んでいた。
いつしか、周りは皆俺に近寄るのを恐がるようになった。
羨望尊敬、老若男女から様々なものを向けられたが、俺と対等に口をきこうとする者は居なかった。

しかし、今。
平気で俺の頭をはたき、俺に話し掛ける仲間達が出来た、今。
何気ない一言に気付かされたのだ。

「お前らぜってーおかしいって!!」

そう、どうやら俺は、俺達は、
おかしかったらしい。
















ぐつぐつしてます。
最初のやつは樺地が中学or高校に上がってくる時のイメージです。膨らまなかったのでこのまま投下。

2008.12.14