コツ、コツ、コツ。

星一つない曇った夜空。
切れかかった電灯が鈍く光る道に、足早なハイヒールの音が響く。

そして、

タン、タン、タン。

同じ速さの足音がもう一つ、背後から。

――誰か居る。

女は息を呑むと、意を決し後ろを振り返る。
が、そこには誰の姿も見つけられなかった。

しかし、先程から離れないその音に不安を覚えた女は、前を向くと全力で駆け出した。
カッカッと地面を駆る音、背後の気配は尚も同じペースでついて来る。
そして遂に、背後の音が女の足音よりも速くなった。

肩を掴まれる。
唇が震え、声が出ない。
恐怖で足が凍る。

男がニヤリと笑った瞬間、女の頭にある呪文が過った。

……!

………―――――――!!

喉から絞り出した精一杯の音が夜空に木霊する。
――瞬間、女の目の前で男が崩れ落ちた。








放課後の部室、跡部景吾は不機嫌だった。
それはもう、誰の目から見ても明らかなほどのどす黒いオーラを纏って。

「何だ?あれ」
「え、聞いてねーの宍戸。もう三回目だぜ」
「?」
「怪我に数学に、今回は料理だってよ」

だから何が、と宍戸が尋ねる前に、黒いオーラの主がゆらりとソファから立ち上がった。

「…俺が、どうしたって?」

いつも通りの人を虚仮にしたような笑顔なのだが、今日はそれだけではなかった。
目が笑っていない。

「や、や…何でもないぜ!!」
「あ、ああそうだ、ただこう……今日もお美しいなあと思っただけで!」
生命の危機を感じた岳人と宍戸は慌てて取り繕った。




世界には様々な人間が存在している。
その中で、眉目秀麗、成績優秀かつ運動神経抜群、更に巨大企業の御曹司、 少々の問題はあるが回りくどいことを嫌う真っ直ぐな性格などという、
限りなく完璧に近い人間が存在するのだから、神は不公平だ。
しかしそこまで完璧であると、周りの人間は妬むことすら忘れてしまうもので。
憧れたり、観察したり、はたまた真似して遊んでみたり。

――それがまさに今、当の彼を苦しめているのだが。



「だからさ、今跡部の真似ごっこが流行ってるんだよ」
「はぁ?」
場所を移した岳人と宍戸は先の話の続きを始める。
「っつっても、本当一部でだけどな。主に二年でらしいから、俺もまだ見たことはないんだけどさ」
「へえ」
じゃあこの情報はどこから手に入れたんだろう。全くいつもこいつの情報網はすげーな、と宍戸は感心する。
「…で?そんだけで機嫌悪くするような奴じゃねーだろ?」
「ああ。…宍戸、ちょっと跡部の物真似してみろよ」
「はあ!?嫌に決まってんだろそんなん!何の罰ゲームだよ!!」
「いいから、跡部の決め台詞言ってみそ」
呟きながら溜め息をつく岳人を見て、宍戸は首を傾げる。
どうやら罰ゲームまがいの嫌がらせではないらしい。
「跡部の台詞か……とりあえず『俺様の美技に酔いな』だろ」
「うん。次」
「??……『アーン』?」
「それじゃなくて」
「他…何かあったか?えーと…あ、『なあ樺地』」

そこまで言って、宍戸はようやく理解した。
理解したくもなかったような事実を。

「あー…」

つまり、他の誰かが樺地を呼ぶのが面白くないのだ。
しかも先程跡部の傍に樺地が居なかったことを考えるに、恐らく樺地は呼ばれるがまま、律儀にその相手の元へ出向いてしまったのだろう。

「そりゃあ荒れるな」
「だろ」
「そういやさっき料理が何とか言ってなかったか?」
「ああ。…最初はな、サッカー部の奴が派手に転んでさ、病院行かなきゃなんねーような怪我しちまったんだよ」
確か四日前だったかなー、とグラウンドの方を見つめる岳人に釣られ、宍戸の目線も移動する。
「で、痛みっつーか、怖さ?誤魔化すために『応急処置だ、樺地!』って言っちまったらしくて」
「あー深い傷はなぁ…気ぃ散らしたくなるのは確かに分かるぜ」
「まあそうなんだけどな、タイミングいいのか悪いのか、丁度その時樺地がグラウンドの近くに居て、それが聞こえてた らしいんだよ」
あとは分かるだろ、という岳人の言葉に宍戸は頷いた。
以前岳人が青学の母だかに突き飛ばされた時も すぐさま救急箱を取り出していた樺地のことだ、きっとてきぱきとした手当てをしたに違いない。

「そん時は『さすが俺様の樺地だぜ!!見たかお前ら、俺様の樺地に酔いな…!』とか言ってたんだけどな。
次の日数学の授業中に当てられて、ふざけて『答えろ、樺地!』って言った奴が居たって聞いたら、ちょっと青筋立って た」
「あー。で、今日は調理実習か何かか?」
「いや、クラスの女子が自主的に。好きな奴の誕生日にあげるスイーツの練習だってさ」
「樺地、料理うめーもんな。適役なんじゃねーか?」
宍戸のその言葉を聞き、目の前の赤いおかっぱは語気を荒げる。
「だからまあ、樺地に気があるわけじゃねーのは確かなんだけどな。でも家庭科室に二人っきりだぜ?」
今まで耐えてるだけでもあいつにしては偉いよな、と岳人は漏らした。
「まあ…それも時間の問題かもしんねーけど」






そんなことがあってから、半月ほど経った頃。
些細な噂話が広まったのか、はたまた女子高生あたりが面白がって広めているという説もあるのだが、
とにかく跡部の真似ごっこは大変な事態へと発展していた。


「ああ…今日は客の入りが悪いな」
氷帝学園から西へ1kmほど、小さな喫茶店の店主の呟きだ。
誰も居ない店内、客用の椅子にどっかりと座り込む。
その傍の棚に並んでいる新聞や雑誌の束から、一冊の週刊誌を引き抜いた。
ぱらぱらと流し読みすれども、相変わらず客は入って来ない。
溜め息と共にまた一ページ捲った時、ふとページの縁の読者コーナーが目に留まった。
「願いが叶うおまじない…か」
幼少の頃にクラスの女子がよくやっていたなあと懐かしみながら、先へ読み進める。
するとどうやら、そのおまじないは呪文を唱えるだけで事足りるらしい。
てっきり未使用の消しゴムを使い切ったり、野原に這いつくばって四つ葉のクローバーを探さなければいけないものかと 思っていたが。

「お客が来ますように、ナアカバジ」

ぼそりと口の中で唱えてみると、不思議と口に馴染む。
さあ、馬鹿なことをしていないで客を呼べる美味しい紅茶の配合でも考えようか、と雑誌を閉じて立ち上がった瞬間、ドアのベルが鳴った。

「あ、いらっしゃいま……えぇ!?」

やたら綺麗な顔立ちの兄ちゃんが入って来たな、と思ったのも束の間、その背後を見て驚愕する。
ユニフォームだろうか、同じジャージを着た人達がわらわらと…ざっと、百人ほど並んでいる。

何だ?俺何かしたか?
いや、警察じゃないもんな、
リンチ?オヤジ狩り!?

状況が飲み込めぬまま立ち尽くしていると、綺麗な兄ちゃんがずかずかと入り込んできて口を開いた。
「アーン?しけた店だな。席はこれだけか」
「いきなりこない大人数で押し掛けといて、その言い種はないやろ」
「…二階にも、席…ありました」
異様にでかい強面の男が部屋の奥の階段を指差す。
口振りからして、以前にもうちに来てくれたことがあったのだろう。
「そうか。…おい、お前がマスターか」
綺麗な兄ちゃんがこちらに向き直る。本当に綺麗だが、口は少々悪いらしい。
「あ、ああ」
「そうか。じゃあマスター、紅茶を137杯だ!」
パチーン、と指を鳴らすと、周りから一斉に声が上がる。

ひょーてー!
ひょーてー!
ひょーてー!
ひょーてー!…

…そういえば、この近くの氷帝学園ってとこの中等部は変わり者が多いと噂だ。
こいつらがそうか。と言うか、こいつら中学生か。

呆気に取られる俺の傍へ、先程のでかい男が歩み寄る。
…これも中学生…なのか?
「ウス、予約もなしに…すみません、何か、お手伝い…します」
「いやそんな、お客さんに手伝わすなんて悪いよ」
「いえ、こんなにたくさん…大変、です。案内したのは、俺なので…少しでも、何か」
厳つい見た目と裏腹に、どうやらかなり優しい人らしい。
「じゃあ…君の分はお代いらないから、少し手伝ってもらおうかな」
「ウス!」
器用ではなさそうだが、まあ、カップを運ぶくらいのことは出来るだろう。




吹奏楽部の荷物は重い。
その大きさが疲れた身体には尚更堪える。
…しかもこの、上り坂。
自宅の立地を何度恨んだことか。
はあ、と息を吐きながら、何となく、この間叔父さんが言っていたことを思い出す。
雑誌に載っていた呪文を唱えたら、途端に店に客が137人来て、器用な男の子が給仕を手伝うだけでなく神のごときブレ ンドを発明してくれた、これで経営不振とおさらばだ!
…なんて、もっとましな嘘はつけなかったのか。
馬鹿馬鹿しい、第一何て言っていたっけ、その呪文…確か、そう。

「…誰か荷物持ってよー、ナアカバジ」

夕暮れの道をとぼとぼ歩く寂しさに、少し声に涙が混じった。
けれど荷物は相変わらず大きいし、重い。
ほら、やっぱり嘘じゃない……そう思った瞬間だった。

「ウス。…持ち、ます」

背負っていたケースがふわりと軽くなる。
慌てて振り返ると、斜め後ろにはおっかない顔の大男が居た。
「…!?」
驚いてそのまま見上げていると、大男はゆっくりと首を傾げた。
「荷物…持って、って」
「た…確かに言った…けど」
「お家、どこ…ですか」
「え、あ、この坂の向こう…だけど」
じゃあ、そこまで持って行きます。と、その大男はひょいと楽器の入ったケースを抱え上げた。
力強くも丁寧に。

「い…いいの?」
「ウス」
大男がこくりと頷く。
おっかない顔だと思ったけど、よくよく見れば円らな瞳をしている。
「ありがとう…」
「ウス」
ウスってなんだろう。
でもとりあえず、悪い人ではなさそうだ。
全部ウスで返されてあまり会話は弾まなかったけど、なんだか少し幸せな気持ちで家へ帰ることができた。
お礼になったか分からないけど、急いで台所から持って来たお煎餅、食べてくれたかな。




その後も、道に迷って泣いている男の子がよく分からない呪文を唱えた途端、どこからともなく熊のような大男が煎餅を 差し出して泣き止ませただとか、
とある家の奥さんが何かを呟いた瞬間、その家の真ん前で激しく口論していたヤンキーカップルが吹き飛んだだとか 、不思議な噂はたちまち広まって行った。
――氷帝学園を中心に。




そして、更に一ヶ月後。
ポストを飛び越え、屋根を走り、困っている人のもとへ駆け付けるスーパーヒーローカバジの伝説は、今や日本中に轟こ うとしていた。
その証拠に、カバジは一度「困ってる人が…居るから」と言い残し、学校を休んで北海道に渡ってしまったこともあった 。
多忙なヒーローの正体に気付いている(と言うか、別に誰も隠していないのだが)氷帝学園の生徒達は、皆樺地を尊敬し頼り、感謝するようになっていた。

「樺地、このプリント運ぶの手伝ってくれねー?」
「樺地くん、髪留めが壊れちゃったんだけど直らないかな…?」
「樺地先輩、うちの部長が蜂に刺されたんです!助けて下さい!!」

軽い頼み事から恋の相談まで、皆、カバジカバジカバジ。
その一つ一つに「ウス」と即座に対応し、また次の依頼に応えるため風のように去って行く樺地は、噂の通り氷帝のヒー ローと言うに相応しい存在だった。


――ところで、氷帝で皆から尊敬され、頼られ、感謝されている男と言えば、もう一人存在する。
いや、「存在した」という表現の方が相応しいのかもしれない。
何故なら、彼――跡部景吾は今。



「…跡部」
「またか、お前」
部室の扉を開けた宍戸と向日は呆れたような、憐れむような声を出す。
「…ああ、てめーらか」
二人の視線の先には、書類の束を放り出し、ソファに引っくり返ったままボールペンをひたすらノックし続ける跡部の姿 があった。
その顔色はとても悪く、返事も弱々しい。
「お前なあ…最近腑抜けすぎだろ。見てらんねーよ」
「そーそー。授業中寝たりテストで92点取ったり…まあ落ちてその点なのが腹立つけどな、クソクソ跡部!」
「お前が先生に叱られてんのなんか初めて見たぜ……もうさっさと言っちまえよ」
「そうだぜ。樺地の手作り菓子でティータイムしないと集中力が持たねーし、一日12時間は一緒に居ないと魘されてろく に寝らんねー!って」
「アァン?だからそんなことはねえって言ってるだろうが、愚民ども」
「ならちゃんと仕事しろよなー」
「樺地が世の役に立つのは喜ばしいことじゃねーか。この俺様を満足させられるんだから、庶民の面倒くらい見られて当 然だけどな」
いやだから樺地じゃなくてお前の仕事をだな、と呟く宍戸を華麗にスルーし、跡部は天井を見つめたまま語り出す。

「…あれは六歳の時だった」
うわ、遂にここまで…と向日は顔を顰めた。
回想に耽る跡部の横顔はうっとりと、そこには居ない樺地を愛でる。
「俺様、執事と喧嘩をしてな。今思えばくだらねぇ内容だったが」
「跡部、俺もう帰っていいか」
「駄目だ。…思わず屋敷を飛び出して、裏の森をさ迷ってたんだ」
こっそり部屋を出ようものなら、きっとノック済みのボールペンが尖った方から飛んでくる。
それだけは避けようと、宍戸と向日は渋々向かいのソファに腰掛けた。

「よく知った場所なのに、夜だってだけで全然知らねえ場所みたいだった。
風の音も、虫の声も、全部が不気味で。
いつもならすぐ後を追って来るはずの執事も何故だか来なくて。
木の枝に驚いて走った拍子に道が分からなくなっちまって、途方に暮れた。
自分がしたことの愚かさについて考えてたら、どうしようもなく寂しくなってな。
樺地、って呟いたら三秒後にはウスだ。
……言っておくが、俺の家から樺地の家までは500mはあるぞ」
「すげえな!!」
「偶然着いた…にしてもすげーじゃん!さっすが樺地だな!」
樺地が起こしたミラクルに、顔を見合わせて沸き立つ宍戸と向日だったが――次の瞬間、跡部を見て動きを止めた。

「………樺地……」
「……」
「…な」

泣き出しやがった――…!!?
呆れ、哀れみ、驚き、宍戸と向日の様々な感情がシンクロする。
正直面倒くせぇぇと思いながら、宍戸が俯いた跡部の肩を叩く。
「ほ、ほら、元気出せよ。お前がちゃんと呼べば樺地は来るって」
「ウス」
「うわあああ!!!」
「い、いつの間に!!?」
「……樺地…?」
「ウス。…さっき、跡部さんに呼ばれたのが、聞こえたので…」
「早っ!!」
暫くぽかんと口を開け、樺地と見詰め合っていた跡部だったが、ふと我に返りそっぽを向いた。
「…フン。もっと困ってる奴らがわんさか居るんだろう」
「ウ……」
「おい跡部、そんな言い方…」
宍戸が割って入ろうとするが、跡部に一瞥され口を噤む。



「…俺…は、」
困ったように眉を下げて言葉を考えていた樺地が、ゆっくりと喋り出した。
「跡部さんが…困っている時に、少しでも…何か、助けたくて」
「アーン?この一ヶ月くらい俺様がラブレター山程受け取った時も道に迷った時も傍に居なかった奴がよく言うよな」
「ウ…ス。すみま、せん…」
積もっていた思いが、次から次へと口から溢れ出す。
いつにも増して刺々しい跡部の言い種に、樺地の背が丸まって行く。
しかしこれだけは伝えなければと、樺地は慌てたように言葉を続けた。
「…俺、跡部さんが…『なあ樺地』って呼んでくれたら、すぐ駆け付けようと…思って。…反射みたいに、なってて」
「……それで他の奴ら助けて回ってたってのか?」
「…ウス」
ちゃんと声聞き分けろよ、っつーか俺様じゃねーって分かった時点で引き返して来いよと跡部は思ったが、
それと同時に、まあこいつは困ってる奴は放っとけねえ質だからなと納得もした。

「ったく…この俺様と庶民共の呼び掛けを混同するなんてな」
「………だから、その、跡部さんが呼んでくれた時…ちゃんと分かるように」
良い案があるのか?と跡部は目で尋ねる。
樺地が自分から何かを提案をするということは、これまでの十年間で数えるほどしかなかった。それほど珍しいことだ。
跡部はもじもじと俯く樺地を愛おしく思い、厳つい顔が赤くなって行く様子を口元を弛めてじっと見ていた。
しかし。



「…これからは、また…『崇弘』って…呼んで、くれませんか」

「!!」


その瞬間、弛んでいた口は一文字に結ばれ、細めていた目はカッと見開かれた。
「む…むむむ、む」
「ウス」
「むねひむぁっ?」
「ウー…ウス」

「おーおー、言うな樺地!跡部圧されてんじゃん」
「…俺達の存在完全に無視してやがるけどな」
宍戸と向日は溜め息を吐きながら、空気を読んで部室から退散した。




――だがその日、氷帝学園ではちょっとした騒ぎが起こった。
跡部が熱を出して倒れたからだ。
最近様子がおかしかったのはそのせいかと学園の皆が納得したが、
跡部をよく知る人々は、ああ樺地不足の症状が体調にまで現れたんだなと解釈した。


崇弘、と一度呼べてからは抵抗が無くなったらしく、
林檎剥け崇弘氷持って来い崇弘やれ崇弘それ崇弘と樺地に付きっきりで看病させ存分に甘えた跡部は、
回復して登校した時にはまた満足げにふんぞり返り、普段の調子を取り戻していた。
二日間跡部が樺地を完全に独占し、その後も困った時には崇弘と呼ぶようになったことで
ナアカバジの呪文はほとんど効 力を失い、噂のヒーローは次第に姿を消した。

「…ったく、そもそも誰が流したんだ、あんな噂」
「ウス…」
「つーかお前も、お人好しすぎんだよ」
「ウス、…すみません」




しかしまた数週間後、「ナアムネヒロ」の呪文が雑誌で紹介されたり、
呪文を唱えた忍足が輪舞曲で血祭りに上げられたり、したとかしないとか。
















22000HITで「樺地めちゃくちゃカッコイイ!!」というお題を頂いたのですが、果たして格好良いのか…これは…?
樺地のヒーローっぷりが書きたかった。

2010.5.5