朝。
あの人を教室まで送り、荷物を手渡し、頭を下げて踵を返す。
毎日繰り返す習慣付いた行動。

自分の教室へ向かって歩くその時、俺は絶対に振り返らない。

もし振り返った時、もうそこにその人が居なかったら。
誰かに呼ばれて、教室に入って行ってしまったら。

ある種の準備とか、そういうものなのかもしれない。
これから先、いつか二人の歩む道が分かれてしまっても
振り返らずに歩いて行けるように。
寂しい思いが少しでも少なくあるように。
















みじかっ
好きだから一緒に居たがる跡部さんと、好きだから離れる準備をしてしまう樺地くん。
別れが来るなら外的要因ではなくて 意外とこのすれ違いが原因かもしれない。

2006.11.28